転職というワードで皆さんが思い浮かべる職種はどんな職種でしょうか?
人によって様々だと思いますが、私が転職を考えたときに、一番初めに頭に出てきたのは「IT企業」への転職でした。
俗にいう「IT転職」・「エンジニア転職」といったところです。
完全未経験での転職などをネットでは歌っていますが、実際に転職に踏み切るのは少しハードルの高さを感じますよね。
今回は、実際に私が完全未経験でエンジニア転職して4年目となったので、転職時の体験談をご紹介したいと思います。
IT転職を考えている人や・興味のある方・PCに疎いけど悩んでいる人の参考になればと思います。
ブルーカラーからホワイトカラーへ
エンジニアになる前に私が行っていた仕事は、介護職員としてお仕事をしていました。
大学も福祉の大学で地域福祉などを勉強していたので、エンジニアとは程遠い環境で生きていたんですよね。
就職先も介護施設に就職したので、PCを触る時間よりも肉体労働が9割を占めており、現場で働く私はいわゆる、ブルーカラーといわれる仕事をしていました。
しばらくして、エンジニアとして転職することにしたのですが、介護が嫌いになったわけではありません。
単純に、「つぶれるなぁー」と感じたんですよね。
福祉系の仕事って低賃金・重労働と聞いたことがある人は多いと思いますが、実はそこまで低賃金という訳ではありません。(地域によると思いますが…)
実際に私も、1年目からなんやかんや手取りで27万くらいもらっていたんですよね。
大学の時の友人とかでも、手取で28万くらいもらっている人もおり、よくどっちの給料が高いだの、割に合ってないだの話してました(笑)
しかし、現状介護職員不足や給与とかってよく政治でも問題になっていますよね?
要は、割に合ってないんですよ。
私が、大学で一番最初に学んで今でも覚えているのは、「福祉は自分の利益を求めてはならない。」という言葉でした。
福祉ってボランティア精神が基礎にあるため、支援する相手の利益を最大限考えて、個人の利益を求めないスタイルなんですよね。
そのため、社会福祉法人とかの財源は各地域ごとや国からの援助金とかが多いので、施設運営のための利益は、必要以上に利益を上げることは法律的にアウトなんですよね。
株式会社などは、個人の利益を含めて会社全体の利益をお金という形で高めていくことができますが、福祉は根本的なスタンスが違うため、金銭的な利益を求めることが出来ないんですよ。
もし、身近に福祉系の現場で働いている人がいるとしたら、おそらくほとんどの人が「お金じゃなくて気持ちが大切」と話すと思います。
勿論お金だけが全てではありませんが、その言葉の本質は「気持ちがなければやっていけない」という意味だと思います。
私も、同じことを考えていましたし、だからこそ介護・児童・障がいの分野で働く人の"うつ"の割合が多いのだと思います。
当時、介護職員として現場で働いていた時、休みは不定休で日中働きながら夜勤が週最低2回以上あり、遅番出勤で仕事が終わらないと終電を逃すこともあったので、タクシーを使うこともありました(笑)
働いていた職場の方針で、残業が認められるのは上司の承認が必要だったのですが、
承認はほぼおりませんでした。
勿論残業代とかも出ませんでした(笑)
職場によって様々だと思うのですべて私と同じとは言いませんが、私が勤めていたところは、こんな感じでした。
「つぶれるなー」という意味が理解できたかなと思います。
そんなこともあり、私はIT企業へのいわゆる「ホワイトカラー」になろうと思ったんですよね。
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思っていた3倍高いハードル
前置きが長くなりましたが、ここからは実際にエンジニア転職をした時に感じたことをご紹介していきたいと思います。
最初に私が行ったことは外部研修への参加をして、プログラミングや開発の仕方などビジネスマナーを含めて外部研修で学びました。
当時私は自分では普通の人より、PCは触れる方だと自負していたのですが、実際に初めて見て思っていた3倍ハードルの高さを感じました。
その内容が以下の3つです。
- 基礎能力の差
- タイピングの重要性
- コミュンニケーションの重要性
一つ一つご紹介していきますね。
基礎能力の差
私が受けた研修は、未経験からプログラミングの学習のできる外部研修でした。
やはり完全に未経験ということもあり、三か月の外部研修を私は受けることにしました。
私を含めて、その時の新卒の人たちと一緒に40人位のクラスで勉強することになり、その多くがプログラミング未経験の人たちでした。
個人的には、「みんな未経験」という安心感の中研修を始めたのですが、蓋を開けて絶句しました。
タイピングすらもままならなかった私に対して、周りの研修生は歴戦の猛者のようなスピードでキーボードを操作していくんですよね(笑)
進捗管理とかで「EXCEL」を使用するのですが、介護職で体を使うことはあってもPCは触らないため勿論使い方がわかりません。
極めつけは、みんなプログラミング未経験とか言っときながらHTMLは触れたり、VBAは触れるとかでなんやかんや呑み込みが早いんですよね。
「未経験とはいったい…」と感じたのを今でも覚えています。
勿論、私の基礎スペックが低すぎるのが原因だと思うのですが、そんな思いをしたのを覚えています。
そのため、家に帰ってからも結構頑張って勉強していました(笑)
タイピングの重要性
研修中感じたのは、タイピングの速さはめちゃめちゃ重要だということです。
そもそも三か月で、プログラミングの技術・ITの知識・開発の流れなどを一から説明してたら、三か月って結構短いため、かなり急ぎ足で進行していきます。
そのため、ペースがとても速いです。
講師の記述したソースコードを、書き写すにしてもタイピングが遅いと、とても苦労します。
授業に追いつけないどころか、書き写すことすら難しかったのを今でも覚えています。
逆に言えば、書き写せれば後でいくらでも勉強ができるということなので、タイピング能力は重要なことだと思います。
タイピングはプログラミングの学習と違って、一人でもそれなりに早くなるので練習して損はありません。
さらに、アルファベットのタイピングの練習をしておくと、さらに学習が楽になるのでおすすめです。
コミュンニケーションの重要性
プログラマーは、一人で作業をするイメージがあるので、コミュケーション能力とかなくても何とかなると思う人もいると思いますが、実際はとても重要です。
といっても、プログラミンのスキルがとても高くて、職人クラスにスキルが高い人だとコミュケーション能力どころか、人間性に問題があっても重宝されますが、そういった人は少ないので、多くの人が他人と協力しあって開発を行います。
その時に、全体の進捗管理や情報の共有などを密に行わないと開発の難易度ってとても上がってしまうんですよね。
そのため、どの職種でもそうですが、「報連相」はとても大切です。
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こだわりやポリシーは捨てた
上記のようなハードルを抱えながらも、勉強をしていて私が自分に決めていたことが一つあります。
それは、「こだわり・ポリシーは捨てる」ということでした。
私の場合、介護からの転職でITの分野に来ていることもあり、新卒の人と比べても年齢は上でした、私よりプログラミングができる人なんてゴロゴロいましたし、分からないことが日々積みあがっていく中で、プライドやこだわりは本当に邪魔なものになります。
そのため、わからないところは研修中の仲間や講師の人に教えてもらったりと、隠さず勉強をしていました。
それでも、研修中は下から数えた方が早い成績でした(笑)
研修と現場は違う
その後、研修も終わり実際に現場に出て私が感じたことは、以下の2つのことでした。
- 出来なくて出来る様になる
- 楽ではないが可能性は無限大
出来なくて出来る様になる
研修と違い現場での作業には、実際にお金になる作業を行います。
作業期日が絶対厳守になりますし、プログラミングが苦手でも期日が迫ってきます。
そのため、出来ない作業をどうやってできる様にするかを考えて作業を行うため、嫌でもそれなりにできるようになります。
私も、プログラミングのほかに、大学ではWordくらいしか使っていなかったのにも関わらず、今では何をするにもEXCELを使うようになりました(笑)
楽ではないが可能性は無限大
実際に、介護職からエンジニアに転職をして感じたことは、「決して楽ではない」ということです。
介護の時とは、違ったストレスが溜まりますし、間違っても楽して稼げるものありません。
しかし、休日は以前より物理的に増えましたしオンの日とオフの日の切り替えがはっきりしているため、休みの日を有効活用することができます。
さらに、プログラミンの知識を生かして、ブログの記事を書いたりと可能性は無限に広がっているのは間違いありません。
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転職するうえで重要なこと
今後エンジニアとして転職を考えている人がいるのであれば、以下の2つが重要だと思います。
知識をつける
エンジニアとして仕事をするにあたって、初めから知識があるのと無いのとでは、転職の成功率は当たり前ですが、大きく違ってきます。
勿論独学で勉強して転職をするのもありですが、独学はコストがかからない分知識に偏りが出ます。
そして、問題に直面した時に解決が難しくなります。
そのため、きちんとした知識をつける必要があります。
手段として様々ありますが、手軽ですぐできるのがオンラインの無料体験などを申し込んで、基礎をサクッと学び、それから本格的にスクールに通ったり、独学したり転職に踏み切ったりしていくことがいいと思います。
実際に行動する
そして、もう一つは実際に行動することです。
転職サイトを覗いてみたり、独学でも目を通すところから始めてみたりすることで、少しずつ自分のマインドと意識を変えていくことが重要になります。
これは、すべてに言えることですが目標を高くすることは大切ですが、頂点ばかりを見すぎてその高さに圧倒されては、意味がありません。
小さな成功を積み上げることで、少しずつ自信と成功を勝ち取っていくことが秘訣だと私は思います。
そのため、実際に行動し少しずつ変わっていきましょう。
まとめ
長くなりましたが、結果として全くの関連性のない職種からIT企業に転職したわけですが、私は結果転職して正解だったと思います。
途中も話しましたが、この世に楽な仕事はありません。
そのため、それなりの苦労もしますし切り替えないといけないこともあります。
しかし、今の自分がこのままで本当にいいのかと疑問を持ったり、新しいことを始めてみたいと感じているのであれば、プログラミングはあなたにピッタリなものだと思います。
最後に、スティーブ・ジョブズが残した言葉で締めようと思います。
残る一生、ずっと砂糖水を売っていたいですか?
それとも世界を変えたいですか?
是非参考にしてみてください。