一時期よく耳にした「速読」ですが、一度はチャレンジを試みた人も多いのではないでしょうか?
しかし理論や、やり方はなんとなく理解したけど効果をしっかりと感じることができた人は少ないのではないでしょうか?
本を1冊1分で読むや1日10冊読むとか実際にチャレンジした人ならより共感できると思いますが、「本当に可能なのか?」と思いますよね。
どんなに本を早く読めても、本の内容が頭にしっかり入っていなければ「自己満足」の何物でもありません。
であれば、時間をかけて本をしっかりと読みこんだ方が、何倍も意味のある読書になります。
しかし、できれば少しでも早く読みたいのが皆さんの本音だと思います。
今回は、速読はできなくても通常の2倍から3倍くらいは本を早く読むコツをご紹介していきたいと思います。
- 読書スピードは個人差があるため、絶対効果がある保証はありません。
自分なりの速読法は1冊1分である必要はない
速読といってもよく聞く「1冊1分で読む」や「1日10冊読む」などのワードを耳にしますが、この数字にこだわる必要はありません。
1分でも10分でも1時間でも早いことに変わりはありません。
そして、書店・ネットや多くの場所で速読についての方法を記した本やセミナーなどが行われて、一時期ブームにもなりましたが、正直ほぼインチキ扱いされています。
よく言われる、キーワードリーディングやフォトリーディングやブロックごと・2行、3行同時読みなど多くの読み方がありますが、これらをうまく使いこなせる人はとても少ないと思います。
何より、多くの人が一時一句頭の中で音読するかのように読むことが多いと思いますので、上記のような読み方にすると理解の質が著しく落ちてしまいます。
知識としての理解はいいと思いますが、実践して効果を得られる人は限られることでしょう。
では、早く読むことは不可能なのか?と言われると、早く読むことは可能です。
流石に、1冊1分や10分は難しいと思いますが、今あなたが読んでいるスピードの2倍から3倍のスピードくらいに読むことは可能になるはずです。
読むスピードには個人差があり、すでに一冊1時間~2時間で読める人もいるかもしれません。
本のページ数にもよりますが、文庫本レベルでも十分早いと思います。
昔私は本を読むのが苦手で一冊読むのに文庫本でも1か月かかっていました。
今では一冊1時間くらいで読める様になりましたが、ジャンルによっては3日以上かかることもあります。
よく聞く速読本では、「この、速読術ならどんな本でも速読可能です」と書いてあることもありますが、経験上そんな速読術はあてになりません(笑)
本を読むうえで本のジャンルはとても重要なファクターであると思います。
そのため、自分なりの本を読む速さを見つけましょう。
重要なのは、本をいかに早く読むかではなく、しっかりと内容を理解することにあります。
そのうえで早く読めなければ意味がありません。
では、どうしたら早く読むことができるのかを次から紹介していきます。
【スポンサーリンク】
2倍速く読むことは割とすぐにできる
前振りが長くなりましたが、ここからは本を早く読むコツについてご紹介してきたいと思います。
コツは全部で2つあります。
早く読むコツは事前情報
メンタリストで有名なDaiGoさんも話してましたが、早く読むコツは本を読む前に事前にその本の内容をどれだけ知っているかで読むスピードが変わってきます。
厳密に行けば、読まなければいけない部分を自分で取捨選択することが可能となります。
例えば心理額の本を、読むのが早い一般の人と、心理学を専門としている学者に読んでもらったときに、どちらの方がよりしっかりと内容を理解し早く読むことができるかを考えたら、答えは明白ですよね?
前知識を事前にある程度持っていることで、読み飛ばすことや自分の知識と照らし合わせて読むことが可能となりより内容の本質を理解しやすくなります。
さらに、本にも様々なジャンルがあるため、例のような心理学の本であれば心理学特有のワードや文章の構成があります。
それに長く触れることが多い人が読めば、読むのが早いのは当たり前ですよね?
まとめると以下の内容になります。
- 事前情報をどれだけ持っているか
- 特定のジャンルをどれだけ読んでいるか
要はたくさん本を読めば読むのが早くなるよいうことです。
いつもより少し早く読むことはできる
もう一つのコツもとても単純です、自分が内容を理解できるギリギリの速さで読んでみることです。
今、頭に「?」が浮かんでいる人もいるかもしれませんが、本気で言っています。
試しに以下の内容で本を読んでみれば、意味が伝わりやすいと思います。
- ストップウォッチを使用し、普通に1ページを読む
- 次は先ほど読んだページで、ギリギリ内容が理解できないスピードで目で追う※目で追うだけ、読むわけではない
- もう一度ストップウォッチを使用し普通に読み直す
一回目と違ってタイムが早くなっているのを確認することができると思います。
「一回読んでいるから早く読めるのは当たり前」と思った人もいるでしょう。
まさにその通りで、初めの1回目に比べ2回目は「前知識」が存在し無意識に読むスピードが速くなっています。
人によっては、必要ないと感じた部分は読み飛ばしているかもしれません。
それでも話の内容は頭に入っていますよね?
理由は、読まなくも事前情報があるから理解できるわけです。
さらにもっと単純にあなたは、いつもより少しだけなら早く読むことが実は可能なのです。
まったく何も知らない状態で本を読むと、知らない単語の組み合わせや言葉が出てくるため、すべて理解しようと一時一句、物理的に読むスピードを抑えてゆっくり読んでいきます。
しかし、脳みそは実はもう少し早くても処理できるんですよね。
事前情報を用意することによって、単語や言葉の使いまわしなどじっくり読まなくても理解することが可能になるため、読むスピードが少し早くても内容をしっかり理解して読むことが可能となります。
仕事でも、最初は勝手がわからず時間をかけて作業してしまいがちになりますが、慣れてくれば効率よく、早く作業を行うことができますよね?
それに合わせて、物理的に体も早く動かすことが可能となります。
読書スピードも同じで、実はもっと早く読んでも脳みそは理解しようと頑張ってくれるんですよね。
本を読めばそれだけ、読み方を覚えて少し早く読んでもきちんと理解することが可能となります。
【スポンサーリンク】
映画の字幕は2時間で約3万文字
字幕付きの映画を見るとき皆さんは吹替と字幕の2種類がありますが、皆さんはどちらで視聴をしますか?
どちらも、話すと長くなるほどの魅力がありますが、実は字幕映画の字幕は1秒につき4文字で表現しなければいけない制限があります。
詳しい内容は今回の趣旨とは違うので省きますが、2時間の字幕映画を秒に変えて×4をすと2万8800文字となり、約3万文字近くになります。
実際には、字幕が使われない部分などもあるため、もう少し少なくなりますがそれを加えてだいたいで考えると、字幕映画は2時間で、本の30~40ページ近く私たちは読んでいることになります。
文庫本の本が一冊200ページくらいなので、この数字が多いのか少ないのかはそれぞれ受け取り方が違うと思いますが、どんなジャンルの内容でも2時間で字幕を読むスピードをコントロールされながら30~40ページ近くの内容を理解することが可能なのは純粋にすごいことだと思いませんか?
つまり私たちの脳はそれを可能にする潜在的な能力は備わっているわけですから、いつもより少し早くんだとしても、しっかりと内容を頭に入れることは本来可能なわけです。(字幕の内容を考えている人の技術力の高さもあります。)
たくさん読む事で読むのが早くなる
ここまで読めば、普段の読書スピードを少し早くする方法が理解してもらえたと思います。
人によっては、2倍から3倍くらいの速さを発揮する人もいるでしょう。
しかし、上記で述べましたが早く読むためには読む内容に対する事前情報が必要となります。
そのためには、たくさん本を読む必要があります。
勿論初めは、読むスピードは遅いと思います。
しかしたくさん読むことによって、自分の中に事前情報が増えていき、読めば読むほど純粋に読むスピードが速くなっていきます。
そのため、読むのが遅くても何も問題はありません。
それはつまり、あなたにとって未知の知識や情報に今まさに触れているわけですから、むしろ喜ばしいことでもあります。
本を読んで新たなことに触れることは、本当に素晴らしいことなのですから!
今の時期外出自粛や、電子化が進んでいるので、kindleなどを使って本を読もうと考えている人も多いと思います。
まだ、使っていない人に個人的におすすめなのは、AmazonのPrime Readingの機能がとても便利でおすすめです。
小さな図書館を自分のスマホやタブレットに持つことができるので、私もかなり重宝しています。
興味がある人はそちらの記事もチェックしてみてください!